2018.02.19

19歳レフティー杉岡大暉。
「世界基準の左SB」はベルマーレにいた

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Etsuo Hara/Getty Images

2018年、私のイチオシ「Jリーガー」(4)
杉岡大暉(湘南ベルマーレ/DF)

 世界中でさまざまな国際大会や国内リーグを取材していて気づくのは、左サイドバックを右利きの選手が務めているチームは、ほとんどないということだ。正確に数えたわけではないが、1割あるかないかだろう。

 フォーメーションにもよるが、サッカーのポジションのなかで最も左利きが多いのは、左サイドバックで間違いないだろう。

 基本的に体の左側にボールを置くため、ピッチの横幅いっぱいにボールを動かせるし、ピッチ全体を視野に入れられる体の向きも取りやすい。右利きと違い、いちいちキックのときに右に切り返す必要もないから、スムーズに縦へボールを持ち出しやすい。

 同じ左サイドのポジションでも、ウイングなら、敵陣で内側にカットインしていきやすい右利きを置くことの有効性もある。だが、サイドバックの場合は、攻撃参加するにしても中に切れ込むというよりは、タッチライン際を攻め上がってクロスを上げるケースがほとんどのため、やはり左利きのほうが有利というわけだ。

 ところが、日本でサッカーを見ていると、レベルを問わず、右利きの選手が左サイドバックを務めているチームが意外なほど多い。中高生年代ならともかく、Jリーグでも決して珍しくはないのだから、”世界水準”とはかけ離れた状況にある。

 日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督も左利きの選手が持つ希少性と重要性をしばしば口にするが、言い換えれば、それだけ日本に左利きの人材が少ないということだろう。

 そんな”レフティー不足”の現状にあって注目したいのが、今季J1復帰を果たした湘南ベルマーレのDF杉岡大暉である。

J1の舞台で、さらなる活躍が期待される杉岡大暉