森保ジャパンに最大のバックアップを。
福田正博は覚悟の決断にエール (4ページ目)
さらに、予選がないなかでのスケジュール管理や強化試合のレベルなど、チーム強化における協会の責任は大きい。とりわけ大きなポイントになるのは、来年のロシアW杯が終わった後にA代表の監督にどういった人物を選ぶかだ。
東京五輪に向け、監督の森保や選手、スタッフは一丸となって戦っていくことになる。しかし、ハリルホジッチ監督の跡を継いだA代表の指揮官が、東京五輪で主力となりそうな選手を毎回のように招集するようだと、チームとしての強化が停滞してしまう恐れがある。
もちろん、若い選手が上のカテゴリーで経験を積むこと自体は素晴らしいことだ。大事なのはそのバランス。五輪に向けた強化に理解があり、A代表を優先しすぎることのない人物を選出してもらいたい。
また、オーバーエイジ枠をどうするのかという問題もある。「使う・使わない」の判断だけでなく、使うのであればどのタイミングから招集するのかも議論されるべきだ。これまでは本大会の開幕直前に合流していたが、今回は開催国で予選がないため、もっと早いタイミングから合流させてチームに溶け込む時間を作るのもいい。
そうした判断を含め、森保新監督の手腕が存分に発揮されることを願いたい。それができれば、五輪代表監督への就任に際して本人が"使命"と語っていた「トップに食い込むこと」も現実味を帯びてくるだろう。
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