コンサドーレJ1残留へ。一芸ある選手の力で「アウェーでも勝てた」 (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by Getty Images

 都倉は言葉を続ける。

「自信に加えて、ナオ(石川直樹)さんやジェイといった、J1でやってきた選手たちが結果を出すノウハウや影響力をチームにもたらしてくれている。ポイント、ポイントで選手を補強したことで、今までのベースにピースが上積みされた印象を受けています」

 今季の札幌はシーズン途中に、ジェイ、MFチャナティップ、DF石川直樹と3人の即戦力を補強。いずれもレギュラーとしてプレーしており、確実にチーム力の向上を実現するファクターとなっている。

 なかでも、最大のヒットはジェイだろう。昨季までジュビロ磐田でプレーしたこの長身ストライカーは、半年間のブランクを経て今夏に札幌に加入。しばらくはサブ扱いで得点も少なかったが、このシーズン終盤に大爆発。前節の柏レイソル戦で2ゴールを奪うと、FC東京戦でも47分と59分にゴールを叩き込み、2試合連続2ゴールの離れ業(わざ)で札幌にアウェー初勝利をもたらしたのだ。

 このジェイをはじめ、札幌には一芸に秀でた選手が揃う。ジェイの高さと強さは圧倒的だが、都倉にも同様のストロングポイントが備わる。また、チャナティップは「タイのメッシ」の愛称もうなずける小気味のよいドリブルで、とりわけカウンター時に相手に脅威を与える。

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