2017.09.27

チグハグなサッカー。それでも、
サンフレッチェは瀕死状態から脱した

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Takashi Aoyama - JL/Getty Images for DAZN

 今となってはまったく違うサッカーをしているのだから、今季開幕当初と比較して、内容的によくなっているのかどうかを判断するのは難しい。

 だが、ただひとつ、誰が見てもはっきりしているのは、このところの成績が急激に回復してきているということだ。

 J2降格危機にあえぐ、サンフレッチェ広島のことである。

 過去5シーズンで3度のJ1優勝を誇る広島は、今季開幕直後から不振にあえいでいた。開幕5試合の成績は4連敗を含む4敗1分け。第6節にして、ようやく今季初勝利を挙げたものの、勝ちは続かず、第14節~第17節では再び4連敗。第4節終了時点で17位に落ちて以降、ずっと降格圏(16位以下)に沈んでいた。

 そして、ついに監督交代。3度のJ1制覇の功労者である森保一監督を解任し、新たにヤン・ヨンソン監督を迎え入れた。

 瀕死の状態の広島に投与されたカンフル剤は、しかし、すぐには効果を示さなかった。ヨンソン監督の初采配となったルヴァンカップのFC東京戦、続くJ1第19節のサガン鳥栖戦はともに敗れ、新たな船出は連敗でのスタートだった。

 ようやく好転の兆しが見え始めたのは、第20節ジュビロ磐田戦である。

 現在6位と今季好調の磐田に対し、アウェーで3-2の逆転勝ち。以降、第27節清水エスパルス戦までの8試合で4勝1敗3分け。特に第23節からは5戦連続無敗(3勝2分け)が続いている。順位のうえでも、第26節セレッソ大阪戦の勝利でついに15位に浮上。降格圏を抜け出している。

最近5試合は負けなしのサンフレッチェ広島