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ヴェルディ再建へ。永井秀樹
ユース監督が明かす苦闘と寝不足の日々 (6ページ目)

  • 会津泰成●取材・文・撮影 text&photo by Aizu Yasunari

 指導者として、あるいはGM補佐として、J2が定位置になったヴェルディ再建に向けて動き出したばかり。そんな永井の存在を、必ずしも全員が前向きに捉えてくれているわけでもなかった。

「自分は25年のプロサッカー生活、もっと言うと頂点を目指し続けた40年のサッカー人生において、批判と称賛の繰り返しの中で生きてきた。いろんな人間と出会い、向き合い、騙され、裏切られの繰り返し。そして、必ず新しいことをやるときは批判されることが世の常だから」と、本人は笑い飛ばす。

「でも、有難いことに節目節目で必ず素晴らしい出会いに恵まれ、支え、応援していただける方に出会うことができる。そんな方々への恩返しが、自分の励みにもなり、高いモチベーションを保つことができる秘訣なのかもしれない」

 批判と称賛の繰り返し。常に何かのプレッシャーの中で日々を過ごしてきた25 年間のプロサッカー人生。

「現役引退したらプレッシャーから解放されて、ノーストレスな人生を楽しみたいと考えていたんだけどね」と永井。

「でも結局、今までどおり、いや、今まで以上の(プレッシャーの)日々が続いているかな(笑)」

 そんな永井に、さらに追い討ちをかけるような出来事が起きた。

 プリンスリーグ開幕が目前に迫った3月29日、早稲田大学との練習試合。ヴェルディユースは0対15(45分×3本)という大敗を喫したのだ。

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