泥臭く走るしかない!「レベルが低い」今季の東福岡が目指すサッカー (2ページ目)
東福岡で1998年からコーチ、2002年から監督を務める森重監督 実際に、新チームの船出は厳しいものだった。連覇を期して臨んだ九州高校U-17サッカー大会では4位に終わり、全日本ユースのプレミアリーグ・WESTでは、4戦を終えた時点で2勝1敗1分(5位)と出遅れている。
東福岡の伝統であるサイド攻撃も、まだ相手の脅威になるまでには至っていない。決定力のあるFWがまだ定められていないこともあるが、何よりの課題は走力の不足にあるという。
「例えば、練習でグループ走をさせる時にタイムのノルマを設定しているんですけど、200人近くいる2年、3年の選手でも半分以上がこのタイムを切れないんです。そうなると、我々が目指すサッカーはなかなかできません。まずは走力を上げることを、チーム全体でやっていかなくちゃいけない」
その想いは選手も同じだ。チームの10番を背負う福田湧矢は「走る部分では負けちゃいけない。たぶん、技術では『今までで一番レベルが低い』って言われてるので」と、監督同様の危機感を口にする。
今のチームにも、福田をはじめ、U-20代表に追加招集されたDFの阿部海大などのタレントがいるが、前の世代があまりに豪華すぎた。FWの藤川虎太朗(ジュビロ磐田)や高江麗央(ガンバ大阪)、DFの小田逸稀(鹿島アントラーズ)と、Jクラブ入りを果たした3人を擁した前年のチームと比べれば、迫力不足は否めない。
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