浦和レッズに「ひじ打ちではなく拍手を」。
難題をクリアしACL8強に
いいものを見せてもらった。試合後の乱闘騒ぎではない。
たしかに試合終盤と終了後に起きたプロレスのような出来事が後味を悪くしたことは間違いなく、結果的に韓国チームの蛮行がクローズアップされる試合となってしまった。
決勝弾を決めた森脇良太は涙を浮かべながら勝利を喜んだ しかし、本来語られるべきは、ピッチ上で表現された浦和レッズのパフォーマンスだろう。それほどまでに浦和の選手たちは、素晴らしい戦いを披露した。
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16の第2戦。済州ユナイテッドFCのホームで行なわれた第1戦を0-2で落としていた浦和にとって、この試合には段階的な3つのテーマが存在していた。「最低でも2点を奪うこと」「1点も与えないこと」、そして「勝負を決する3点目を奪うこと」。結果的に120分の時間を費やしたものの、浦和は課せられたすべての難題を見事に攻略したのだ。
ひとつ目のテーマは比較的たやすくクリアできた。立ち上がりから積極性を示すと、18分に左サイドからのFKをFW興梠慎三が頭で合わせて先制。さらに34分には興梠のパスに抜け出したFW李忠成が角度のないところから決めて、前半のうちにトータルスコアをタイに戻すことに成功した。
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