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「齋藤学ショー」に敵将もお手上げ。
新生マリノスが浦和を撃破

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by FOOTBALL PRESS

「マリノスというより、齋藤選手に負けた。もちろん彼には注意を払っていたが、やられてしまった」

 浦和レッズの指揮官、ミハイロ・ペトロビッチはそう言って敵選手をたたえた。

 浦和戦、2アシストの活躍で横浜F・マリノスを勝利に導いた齋藤 浦和戦、2アシストの活躍で横浜F・マリノスを勝利に導いた齋藤 Jリーグ開幕戦、横浜F・マリノスは本拠地の日産スタジアムに昨季の年間勝ち点1位を迎え、シーソーゲームの末に3ー2と撃破。またとないスタートを切った。

<齋藤学そのものが戦術>

 その表現が大袈裟ではないほどの試合展開だった。では、新しく生まれ変わった横浜FMの実像とは?

 今シーズン開幕前のオフ、横浜FMは紛糾している。主力選手の年俸大幅ダウン騒動や相次ぐ退団などでクラブは批判を受けた。エースの齋藤学にしても、欧州移籍を視野に入れながらカムバックする形での残留になった。

 もっとも、雨降って地固まる、の部分はあったようだ。

「雰囲気はいいです。純粋に競争心が高くなった」

 多くの選手たちが洩らすように、戦い方に迷いがなくなったのだろう。

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