韓国選手を吹っ飛ばす大久保嘉人。FC東京のイメチェンに闘魂を注入 (2ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by Wataru Kohayakawa/AFLO

 FC東京にとってこのFCソウル戦は、沖縄海邦銀行(九州リーグ)戦、大宮アルディージャ(J1)戦、沖縄SV(県3部リーグ)戦に続く、始動して4試合目の対外試合。公式戦と同じ90分のトレーニングマッチとしては初めてのゲームだった。

 メンバーは、GKが林彰洋(サガン鳥栖→)。DFが徳永悠平、森重真人、丸山祐市、太田宏介(フィテッセ/オランダ→)。MFが高萩洋次郎(FCソウル/韓国→)、梶山陽平、河野広貴、東慶悟、中島翔哉。そして、FWの1トップに大久保。多少の変更はあるにせよ、おそらくこれが、開幕戦を睨(にら)んだメンバーと見ていいだろう。

 後半に入って次第に持ち直したFC東京は、昨年の同時期にも対戦し圧倒された相手に対して、互角の戦いを展開。拮抗したゲームに持ち込むと、高萩が獲得したPKを大久保が落ち着いてゴール右サイドに蹴り込んで先制する。

 結局、このゴールを守り抜いて1−0と勝利。対外試合4連勝を飾ると、大久保自身もこれで4戦連発の6ゴール目をマークした。

FC東京に移籍し、キャンプ中から結果を積み重ねている大久保嘉人FC東京に移籍し、キャンプ中から結果を積み重ねている大久保嘉人 もちろん、この時期の勝敗が大きな意味を持つことはないが、ストライカーとしてはどんな形であっても、毎試合ネットを揺らせているのは気持ちのいいものだ。

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