川崎F・中村憲剛が語る、新たな
得点パターンと「初めての守備練習」 (2ページ目)
今年からキャプテンではなくなる――その情報が流れると、友人をはじめ、さまざま人たちから残念がる声が届いたという。それだけ、"フロンターレのキャプテン=中村憲剛"という図式が浸透していたわけだが、キャプテンマークを外したからといって、身軽な立場となるわけではない。
「悠は一直線のところがあるし、副キャプテンの(谷口)彰悟や(大島)僚太もまだ若いんでね。キャプテンマークは外したけど、キャプテンのつもりで悠たちをサポートしつつ、チームに足りないものを見つけて、それを(自分が)埋めていくことができればいいかな、と」
勝つためにすべきことは、これからもチームメイトにはっきりと言い、要求していく。ベテランの中村にしかできない役割を全うしていくつもりだ。
チームの顔ぶれも、今季は前線で大きな変化が見られそうだ。
鬼木監督は、4-2-3-1のシステムを採用。紅白戦や練習試合で見せた前線の布陣は、1トップに小林、2列目は右が阿部、真ん中(トップ下)に家長、左が中村だった。昨季は1トップに大久保、2列目は右から小林、中村、左は三好康児や登里享平らが務めるのが基本だったが、そこから4人中、ふたりの選手が入れ替わり、同じポジションの選手はひとりもいない。
その分、中村は「これからユニットでの連係構築が重要になる」と語る。
とりわけ、重要な存在となるのは、家長だ。練習試合では存在感を示していたが、川崎らしい迫力ある攻撃を今季も継続できるかどうかは、家長自身の働きはもちろん、周囲が彼をどう使うかがポイントになる。
2 / 6