初戦から激突! 高校サッカー選手権の
「4強」が誇る次世代タレント
第95回全国高校サッカー選手権が12月30日に開幕。そこから1月9日の決勝戦まで、白熱した戦いが繰り広げられる。
近年は、どの都道府県代表も洗練されたサッカーを披露し、それぞれ実力は高いレベルで拮抗している。それでも、今大会は4つのチームが頭ひとつ抜けていて、優勝候補に挙げられている。青森山田(青森県)、東福岡(福岡県)、市立船橋(千葉県)、京都橘(京都府)の4校だ。
青森山田は、これまで何度もV候補に挙げられてきた強豪校だが、現在鹿島アントラーズで活躍する柴崎岳を擁した大会(第88回)でも準優勝にとどまった。しかし今回は、いよいよその夢を実現できるかもしれない。
というのも、今年はJクラブユースと高校のトップチームが集うプレミアリーグEASTを制覇。さらに、プレミアリーグWESTの覇者・サンフレッチェ広島ユースと激突した高円宮杯U-18サッカーリーグ2016チャンピオンシップも制して、ユース年代の頂点に立った。まさにこれ以上ない結果を手にして、自信を持って選手権に挑んでくるからだ。
チームの最大の売りは、堅い守備だ。中心となるのは、U-19日本代表で、大会ナンバーワンGKの呼び声高い廣末陸(ひろすえ・りく/3年)。鋭い反射神経の持ち主で、奪ったボールを素早く前線に送るフィードは非常に高い精度を誇る。チームを鼓舞してまとめる統率力や精神力の高さも、この年代ではトップクラスだ。
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