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J1からJ2、J3、JFLまで渡り歩いた
市川大祐が語る「引退秘話」 (2ページ目)

  • 望月文夫●取材・構成 text by Mochizuki Fumio
  • 長江由美子●撮影 photo by Nagae Yumiko

――引退を決意するまでには周囲にも相談したと思いますが、話を聞いた方々の反応はいかがでしたか。

「妻や両親と話しました。ここまで一番迷惑をかけてきたのは妻ですし、今後の生活のこともありますから。ただ、僕の判断を常に一番理解してくれていたのも妻です。今後のことがまったく決まっていない状況でしたけど、『まだ選手を続けてほしい』という言葉はありませんでした。よき理解者として、自分の決断をすんなりと受け入れてくれました。

 ですから、長い間支えてくれた妻には何度も『ありがとう』を言っています。苦しいことも多かった現役生活ですが、ふたりにとってはいい時間でした。サッカーを通して学べたことや、出会いも多かったので、それらはかけがえのないものになりました。そのすべてが、これからの人生にプラスになるでしょうし、そうしないといけませんね」

――周囲からは惜しむ声が多かったのではないですか。

「ありがたいことに、たくさん(そういう声を)いただきました。『まだプレーを見たかった』とか、『まだやれるんじゃないか』『もうピッチで見られないのが寂しい』とか、ありがたい言葉ばかりです。でも、僕がどういう形で現役を続けてきたのかを知る人たちですから、『お疲れさま』という声が一番多かったですね。ここまで支えてきてくれたみなさんには、本当に感謝の言葉しかありません」

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