J1優勝&降格争いの行方。
甲府、新潟、名古屋、磐田で生き残るのは?
福田正博 フォーメーション進化論
残すところ3節となったJ1リーグの2ndステージ。ステージ優勝や、年間順位争い、熾烈な降格圏での残留争いなど見どころは多い。まず、2ndステージの優勝の行方に目を向ければ、ここまで2位のヴィッセル神戸が健闘している。
G6月に新加入したニウトン(左)の活躍などで、首位浦和に迫るヴィッセル
1stステージは12位と低迷しながら、今ステージで優勝争いに加わっている要因は、守備の安定があげられる。1stステージ終盤に故障離脱したCB岩波拓也の復帰や、MFのニウトン獲得が好循環を生み、1試合平均失点数が1stステージの1.47点から、2ndステージは1.07へと改善された。これにより、レアンドロ、ペドロ・ジュニオールの両外国人選手を擁する攻撃陣が奪ったゴールを守り切り、勝ち点を積み重ねてきた。
ただ、神戸は残り3試合を全勝しても年間順位で上位3チームに入ることが不可能なため、2ndステージ優勝以外ではチャンピオンシップに進出できない。首位の浦和とは勝ち点5差と厳しい状況にあるが、仙台、名古屋、鹿島と対戦する残り3節で、最高の結果を残して一縷(いちる)の望みにかけたいところだ。
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