ルヴァンの女神はレッズに微笑む。ガンバがわずかに見せた「心の隙」 (2ページ目)
17分の先制点の場面でも、攻め上がったDF槙野智章に今野とMF遠藤保仁が果敢にプレスをかけてボールを奪取。遠藤がつないでFWアデミウソンの60メートル独走カウンターを導いた。
また、このカウンターだけではなく、この日のG大阪は長いボールを駆使して、余計なミスを生じさせない狙いがあった。
「相手の背後にという考えはありましたし、アバウトなボールでも相手のラインを下げるという意味では効果的。リーグ戦で負けたときはまったくそれがなかったので、そこは修正できた」と語るのは遠藤だ。ポゼッションをある程度放棄し、裏に蹴ってはセカンドボールを拾う。シンプルかつ効率のよいプレーを選択し、浦和に隙を与えない戦い方を徹底していた。
一方で浦和も、立ち上がりから慎重な戦いを演じていた。前回のG大阪戦後にMF柏木陽介は、「負けてもまだ首位にいられるという余裕があったから、立ち上がりから積極的に行けた」と話していた。その時点で首位に立っていた浦和は2位の川崎フロンターレに勝ち点3差をつけており、たとえG大阪に敗れ、同節に川崎Fが勝利を収めたとしても、得失点差を考えれば首位の座を失わずに済む状況にあった。
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