【恩田社長の600日】無償の愛でチームに 尽くすサポーターは「ぎふの誇り」
FC岐阜・恩田社長の600日 ~Jリーグ地域クラブへの伝言~
第11回 Fサポーターの成長がクラブを救った
スタジアムのコンコースに掲げられた恩田元社長の横断幕
最後はやっぱり、サポーターについて書こうと思います。
『FC岐阜』がこれまで存続できたのは、間違いなく、サポーターのおかげです。まさしく、無償の愛でクラブのために尽くしてくれました。そのひとつの事例が、個人持株会です。「1口5万円、議決権なし」という、極めて寄付に近い仕組みです。
FC岐阜の財政危機を憂慮したサポーターが自ら動き、Jリーグとも相談の上で、仕組みを作り上げたと聞いています。現在、個人持株会の株主は300名以上おり、その総額は数千万円に達しており、筆頭株主「藤澤氏」に次ぐ2位株主となっています。
FC岐阜は通常の株主総会の他に、個人持株会に対する総会を開き、社長も参加して、クラブの未来に対する意見交換をしています。サポーターが株主として、クラブの未来を真剣に考えているのです。こんなクラブは他になかなかないと思います。
また、サポーターは違う側面からもクラブを支えてくれています。
サポーター有志によって構成された、FC岐阜が持つボランティア団体「グリーンズ」は、試合を行なう上で必要不可欠な存在です。試合当日のみならず、前日に行なう当日配布物の袋詰め作業にも集まってくれて、3~4時間ひたすらに手伝ってくれます。
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