名古屋グランパス、J2転落の危機。ピクシー去って3年目の迷走 (5ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 今の名古屋に求められるのは、理想を捨て、現実路線を突き進むこと。言い換えれば、「守備重視のサッカー」である。リーグ最多の36失点を喫している現状を考えれば、そこに辿り着くのは必然だ。

「監督も、もちろんわかっているとは思います。それをもっと極端にやるべきなのか。ただ、今は補強した選手もいるし、なかなかそういうふうに割り切れないところもあるだろうとは思いますけど。今は信じてやっていくしかない」

 苦しい胸の内を吐露した楢﨑は、現実を知っている。では、チームを束ねる指揮官は? 名古屋の運命は、新人監督の決断にかかっている。

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