守ったFC東京、攻めた浦和。それでもACLで全滅した日本勢
PK戦でFCソウルに敗れ、うなだれる浦和レッズの選手たち「どうしてポジティブな雰囲気になっているのか、自分には分からない。2-1で勝ったけど、アウェーゴールを奪われた。次は相当に厳しい試合になる」
FC東京のMF、高橋秀人はそう言って唇を噛んだ。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦の第1戦、FC東京は2-1で上海上港に勝利を収めていた。関係者を含め、先勝の味に酔うところがあった。
「第2戦、引き分けでも勝ち上がれる」といった心境か。しかしホームで2-1というスコアは悲観的にも受け取れる。アウェーで得点をしない限り、1点取られたら負けの状況。果敢に最終ラインを上げ、前でボールを持つ時間を増やさないと、敗北を意味する。
<守りきれる>
その発想は楽観的すぎた。
そして5月24日に行なわれた第2戦、FC東京はアディショナルタイムの失点で敗れ去る。
「受け入れがたい」と城福浩監督は語った。確かに選手たちは死力を尽くした。しかし、その敗北は必然だったのかもしれない。
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