2016.04.25

F・マリノス、手負いの広島に完敗。「相手をリスペクトしすぎ」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

「好調の横浜F・マリノス、優勝の可能性は?」

 それが編集部から受けた原稿依頼の趣旨だった。

 4月24日、日産スタジアム。昨季のJリーグ王者であるサンフレッチェ広島との一戦は、F・マリノスの力量を推し量るのに絶好の機会だった。

 今シーズンのF・マリノスは開幕戦で敗れたあと、6戦無敗。第7節終了時点で首位の川崎フロンターレに勝ち点3差の4位につけていた。7試合で6失点と、昨季もリーグ2番目の少ない失点数を誇った堅守が健在、しぶとく勝ち点を重ねていた。

 結果から言えば、F・マリノスは広島に1-2と敗れ、ファーストステージの優勝争いから一歩後退している。率直に言って、優勝うんぬんを語れる試合内容ではなかった。相手がJリーグ王者だからこそ、現状が浮き彫りにされた――。

F・マリノスもMF齋藤学らが積極的に仕掛けたが...... 広島は手負いのチャンピオンだった。AFCチャンピオンズリーグのアウェーゲーム(vs山東魯能/中国)を戦い、膨大なエネルギーを消費しながら敗れ去り、広島にも帰れていない。選手たちは明らかに身体が重そうで、頭も冴えないのか、ボールの回りも悪い。プレーメーカーの青山敏弘を体調不良で欠いた影響も多分にあっただろう。

「ボールをもっと早く動かすべきだった」

 そう述懐したのは、F・マリノスのエリク・モンバエルツ監督である。守備ブロックを作る形になった広島を攻めあぐねた。