U-23主将の遠藤航は、レッズにどんな「化学反応」を起こすのか (3ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 また、遠藤がボランチを務めるU-23は4バック。3バックのレッズとはその役割が異なる。U-23では最終ラインのひとつ前のポジションで、積極的に相手を潰しにいくなど、遠藤のボール奪取力や1対1の強さが生かされているが、レッズではワイドに広がる3バックとともに対応し、全体のバランスに加えて、背後への意識も持たなければいけない。

 その点は、遠藤もよく理解しているようだ。自らボランチでのプレーについて、課題を挙げている。

「3バックのボランチは大変ですね。特にレッズは、ボールの動かし方が独特ですし、何よりポジショニングが難しい。例えば(レッズの場合)ボールを動かすときは、ボランチのひとりが最終ラインに下がって4枚になりますよね。そこでバランスを崩してボールを奪われたとき、どう守るのか。そのままセンターバックの間に入って処理するのか、それとも中盤に出て前で(相手を)潰すのか。その判断がすごく難しかった。

 攻撃の部分も、やれると思うんですが、簡単じゃないなっていうのは感じました。とにかく、U-23やA代表とも違うんで、慣れていかないと、うまく前を機能させつつ、守備という自分のよさを見せることができなくなる。中途半端になってしまうのが一番よくないですから」

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