選手24名を大量放出。ジェフ千葉の「大変革」は成功するのか (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Masashi Hara/Getty Images

「我々が目指すのは、攻守一体のサッカー。我慢するところは我慢し、ボールを奪ったらゴールに向かった攻撃をする。そういうものをキャンプから作り上げてきて、選手がひとつになって相手の強力な3トップを抑えて勝利できた。自信になるものを作ってくれた」

 柏戦で1ゴールを決めた今季新加入のFWエウトンも、「結果だけでなく、内容もよかったのでうれしい。チームとして、ここまで準備してきたことが出せた」と笑顔を見せた。

 調子のよさが際立つ千葉だが、その動向はこのシーズンオフのちょっとした話題となっていた。というのも、昨季のチーム編成から実に20名以上もの選手が入れ替わる大変革が行なわれたからだ。

 実際、柏戦の先発メンバー11名を見ても、昨季も千葉でプレーしていたのは、MF井出遥也のみ。黄色のユニフォームこそ変わらないものの、まったく別のチームになったと言ってもいい。近年のJリーグ(J1、J2を問わず)では、「継続性」がチーム強化におけるひとつのキーワードとなっていることを考えれば、千葉の動きはそれに逆行するものだ。

 しかも、昨季の千葉はJ2で9位と、クラブ史上最低成績に終わっていたこともあり、この大変革は、どちらかと言えば、ネガティブな印象をもって受け止められることが多かった。

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