「J2史上最強の3位」アビスパ福岡が挑む、昇格プレーオフの呪い (4ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Kaz Photography/Getty Images

◆2015年/3位=福岡(4位との勝ち点差15、6位との勝ち点差22)
◆2014年/3位=千葉(4位との勝ち点差1、6位との勝ち点差4)
◆2013年/3位=京都(4位との勝ち点差3、6位との勝ち点差4)
◆2012年/3位=京都(4位との勝ち点差1、6位との勝ち点差3)

 上記の数字を見れば明らかなように、過去の3位クラブはそもそも4位以下と大差がない、つまりは番狂わせが起こりやすい状況でJ1昇格プレーオフに臨んでいたのに対し、福岡はぶっちぎりの進出である。井原監督が「3位という成績で終わり、十分昇格に値する力がある。自信を持ってプレーオフに臨みたい」と話すのもうなずける。

 選手から聞こえてくるのも、「(引き分けでもいいという)アドバンテージを考えずにやりたい。今まで通りできれば問題ないのかなと思う」(中村)や、「(リーグ戦から通算)10連勝で終われるように頑張りたい。勢いはうちにある」(濱田)といった自信をうかがわせる言葉ばかりである。

 史上最強の3位、アビスパ福岡が2011年以来のJ1復帰を果たすまで、あと2試合。ジンクスを打ち破る準備はできている。

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