ガンバ遠藤&宇佐美が逆襲宣言「今年も全部のタイトルを獲る!」 (3ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Nikkan sports

 一昨年は、宇佐美がドイツのホッフェンハイムからJ2で戦うチームに復帰。後半戦18試合の出場ながら、19得点を記録して、ガンバのJ1昇格に貢献した。昨季も、負傷から復帰した宇佐美の活躍があったからこそ、ガンバは三冠達成を実現できた。今季も、四冠という大きな目標を成し遂げるには、宇佐美の活躍が絶対に不可欠となる。

 その宇佐美が、完全復活をアピール。しかも、サイドにポジションを取りながら、高い個人技と瞬時の判断でゴールまでの道筋をきちんと描き始めている。FWだけでなく、サイドでのプレーを自分のモノにしつつある宇佐美は、プレーヤーとしての"恐さ"が倍増したと言っても過言ではない。ゴール感覚を取り戻し、またひとつ成長した"エース"の復調は、今後あらゆるタイトル獲得に向けて、ガンバに勢いと勇気をもたらすだろう。

 そして鹿島戦後、遠藤はこう語った。

「この勝ちの意味は、大きい」

 昨季も鹿島戦をきっかけにして、ガンバはリーグ戦での奇跡的な逆転優勝を遂げ、ナビスコカップ、天皇杯を含めて三冠を達成。JリーグのMVPに輝いたキャプテンは、今季はそれにもうひとつタイトルをプラスした四冠達成を思い描いているのだ。

 実際にガンバは、Jリーグチャンピオンシップ進出(各ステージ優勝か、年間勝ち点3位以内)をはじめ、ナビスコカップ(準決勝)、天皇杯(4回戦)、そしてACL(準々決勝)と、すべてのタイトル奪取、つまり四冠の可能性を残している。ゆえに、遠藤はこう言い切った。

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