悪夢再び!?　レッズ連勝でも消えない「終盤失速」のリスク (4ページ目)

　悲願のリーグタイトルを手にするためには、何よりも勝利を最優先しなければならない。指揮官は常に最上を求める理想主義者だが、選手たちはここ数年で味わった痛みを忘れてはいない。DF槙野智章は言う。

「昨年も、その前の年も、監督が言ったことを選手がいっぱいいっぱいでやろうとしてカウンターを受ける場面もあったけど、監督を落ち着かせることもできるのがいいと思う」

　理想とする“プランＡ”が崩れたとき、勝つためには現実的な“プランＢ”に舵を切ることも必要だ。苦しいときこそ、適切な取捨選択が求められる。それができるようになれば、本当の意味で苦境を乗り越えたと言えるだろう。