不調でもJ1首位。浦和レッズの本領はこれから発揮される！ (3ページ目)

「武藤はプレーのやり方を、自分のなかで整理でき始めているのではないかと思う」

　当の武藤自身もそれを感じていると言い、「トレーニングのなかでいい形が作れるようになり、それが試合のなかでも出てきている。（６節、７節と２試合連続で）得点できて結果もついてきて、自信になっている」と話す。

　同じく新加入のズラタンにしても、「ここ２試合を同じ先発メンバーで戦い、いい形になっている。開幕当初は（コンビネーションが合わず）前線で孤立することが多かったが、それもよくなっている」と手応えを口にする。

　思えば、浦和が今季Ｊ１で２試合続けて同じ先発メンバーで戦うのは初めてのこと。連戦を考慮すると同時に、多くの新戦力が加わったことで、なかなか軸となるメンバー構成が定まらずに来たわけだが、ペトロヴィッチ監督が「新しい選手がチームのやり方に慣れ、周りとの連係がよくなっている」と語るように、ようやく落ち着きを見せてきた。

　それは西野監督の「システムを選手一人ひとりが理解し、オートマティックにポジションを取れるところの差。浦和の選手は自分たちからアクションを起こして攻守に機能していく。グループとしての機能の差を感じた」というコメントからもうかがえる。

　浦和が今季序盤に見舞われた混迷は、Ｊ１とＡＣＬを両立させることの難しさを物語っている。