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福田正博が遅咲きのアタッカー・武藤嘉紀に期待すること

 アリエン・ロッベン(バイエルン/オランダ代表)、クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード/ポルトガル代表)、リオネル・メッシ(バルセロナ/アルゼンチン代表)のように、アウトサイドにポジションをとるFWが多くの点をとる時代になっている。武藤嘉紀も、得点を決めるサイドアタッカーとして頭角を現してきた選手といえる。
※4月26日時点で、ロッベンはブンデスリーガで17得点。ロナウドはリーガ・エスパニョーラで39得点、メッシは36得点。

3月のチュニジア戦でシュート放つ武藤嘉紀 photo by Getty Images3月のチュニジア戦でシュート放つ武藤嘉紀 photo by Getty Images 武藤は昨シーズン、J1デビューをするとルーキーイヤーで13得点を決め、新人のシーズン最多得点記録に並ぶ結果を出した。

 彼の最大の特徴は、90分間パフォーマンスのレベルが落ちないことだろう。攻撃だけでなく、守備でも献身的にハードワークができる。そして、気持ちの上下がなく、集中力を維持できて、バランスがとれているアタッカーだ。スピードがあり、スプリントを何回も繰り返すことができるスタミナもある。

 また、FWは、喜怒哀楽を表に出して感情的になってしまう選手が多いものだが、武藤は常に冷静で、自分のリズムでプレーできている。メディアへの受け答えと同じように、プレーもスマートだ。ゴールに向かっていくアグレッシブさはあるが、ウルグアイ代表のルイス・スアレス(バルセロナ)のような荒々しい選手とはタイプが少し違う。ボールタッチが柔らかく、元フランス代表のティエリ・アンリのような雰囲気がある。

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