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福田正博が語る「宇佐美貴史が代表で輝くための宿題」 (2ページ目)

 今回の2試合で、ハリルホジッチ監督が求める「ハードワーク」を選手たちは90分実行できていた。だが、相手がドイツのような強豪になったときでも同じようにできるかどうかが重要であり、交代枠が3になっても、選手が走りきれるかどうか(先のチュニジア戦、ウズベキスタン戦は親善試合のため交代枠が6あった)。それをこれから先の試合で注視したい。

 ハリルホジッチ監督のサッカーは、ボールを奪ったらゴールに向かう「ダイレクトプレー」が求められる。つまり、縦への推進力が不可欠だ。その攻撃の一角を担うFWが、宇佐美貴史だろう。

日本代表での活躍にも注目が集まる宇佐美貴史photo by Matsuoka Kenzaburo日本代表での活躍にも注目が集まる宇佐美貴史photo by Matsuoka Kenzaburo 宇佐美は、ドリブルでしかけてシュートまでもちこめる日本人選手のなかでは貴重なアタッカーだ。視野も広く、戦術眼もある。ユース年代のころから代表に選ばれ、U-17W杯などの国際舞台で活躍してきた経験もある。

 なによりもすばらしいのは、彼のドリブルはシュートを打つためのドリブルであり、そのほかのテクニックもすべて「得点をとるため」のものであること。DFを抜きさるのではなく、かわして、わずかでもコースをつくってシュートを撃つ。そのためのフェイントやドリブルであり、バリエーションも豊富だ。最大の特徴は、シュートの振りがコンパクトなこと。DFやGKはタイミングがとりづらいはずだ。

 22歳の彼が10代のユース年代のころは、「4-2-3-1」が主流で、「3」のサイドかトップ下というポジションが主戦場だったと思うが、今は「4-4-2」の2トップか、「4-3-3」の3トップの1角でプレーする機会が増えている。それに適応していくことでプレーの幅が広がっていると思うし、結果もついてきている。

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