2015.03.17

開幕2連勝。豊田陽平「鳥栖の強さは最後に出る」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 日刊スポーツ/アフロ●写真

豊田陽平が語る新シーズンと日本代表(前編)

 2011年夏以来、密着取材を続けている豊田陽平。当時の彼は殺気立つところがあったが、その熱はストライカーに必要なモノだったのだろう。彼はその殺気を、行動することで自らの力に換えていった。J1昇格、得点王争い、日本代表――。対話を重ねるたび、彼の鋭気が研ぎ澄まされていくのが伝わる。

宇佐美貴史と競り合う豊田陽平(右)。第2節ではガンバ大阪を破る 2015年3月8日、佐賀県鳥栖市。注文したうどんが来るのを座敷で待つ。ご当地のうどんは讃岐と違い、麺にコシはないが喉ごしがいい。彼は二度、お冷やをおかわりした。ひどく喉が渇いているようだった。

 Jリーガーの中でもその体は抜きん出て大柄で筋量は並外れているが、食べる量は一般サラリーマンと大きく変わらない。うどんを大盛りにしたわけでも、サイドメニューを頼んだわけでもなかった。その肉体は、相当に燃費がいいのだろう。

「試合翌日は体中が痛いですよ。競り合っているときにがんがん蹴られているんで、どこも打撲です」

 彼は前日、本拠地ベストアメニティスタジアムでアルビレックス新潟とJリーグ開幕戦を戦い、チームを勝利に導くPKを決めていた。

「上半身も敵を腕で押さえたりするんで、肩周りとかも痛みは残りますよ。首はいわされ(痛めつけられ)まくってますから、やばいですね。慢性的なむち打ちですよ。死角からボールを無視して潰しに来られると、体のダメージは半端ではないです。正しいチャレンジなら、こっちも準備できるし、けがにはなりにくいんですけどね。首は将来、後遺症が残るんじゃないですかね」