2015.01.04

松木安太郎と福田正博が語り合う「日本の育成法に疑問あり」

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro

年末年始スペシャル対談 松木安太郎×福田正博 part3

ヴェルディ川崎を指揮したJリーグ初代優勝監督の松木安太郎氏と、J1初代日本人得点王で浦和レッズのコーチを経験した福田正博氏。ともに選手として代表でも活躍し、現在は解説者として日本サッカーを見つめるふたりのスペシャル対談。第3回は選手育成について意見をぶつけあった。

part1>>激論!松木安太郎と福田正博が考える「Jリーグの未来」
part2>>松木安太郎と福田正博が代表監督に求める「条件」とは?

■ユース年代でも、もっと結果を求めるべき

松木 日本サッカーがさらなる成長を遂げるために、ユース年代の育成は切り離せないテーマ。だけど、2014年はU—19代表も、U—16代表も、アジアで勝てなかった(ともにアジア選手権のベスト8で敗退し、2015年開催のU—20W杯、U—17W杯への出場権を逃した)。この年代の選手たちが世界大会に出られないのは、将来の日本代表を考えるうえで心配の種だね。

photo by Yamamoto Raita福田 U—20W杯には1995年から2007年まで7回連続で出場した後、2009年から2015年まで4大会連続で出場権を逃していますからね。U—17W杯は2007年から2013年まで4大会連続で出場していましたが、今回で途絶えてしまった。日本は、ユース年代の選手が強豪国と対戦できる機会が限られているだけに、この年代が世界大会で経験を積めないのは痛いですね。

松木 ユース年代の強化こそが、日本代表の強化に直結するから、重きを置くべきポイントだね。どちらの年代の代表も、いいサッカーをしていると評価は高かったけれど、結果的には勝てなかった。やはりこの年代から、もっと結果を重視する傾向になってもいいんじゃないかな。

福田 育成年代のうちは体力面の向上をはじめ、基本的な技術や戦術など吸収すべきことがたくさんあるので、ガムシャラに勝ちを目指すサッカーばかりだと、世代が上がったときに行き詰まってしまう可能性があります。そうは言っても、内容を優先してばかりでは、世界大会を経験できないという現実がある。松木さんがおっしゃるように、内容と結果のバランスについては、まだまだ模索する余地があるでしょうね。

松木 サッカーがワールドワイドなスポーツだということをもっと理解して、ユース年代から選手強化をしていくべきだね。