2014.12.10

福田正博からレッズへの提言。「悪役になる覚悟を持て」

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 最終節まで優勝争いがもつれた今シーズンのJリーグは、ガンバ大阪が9年ぶりに栄冠を手にした。一方、浦和は、夏場から首位の座を守りながら、最後の3試合で思うように勝ち点を積み上げられず、8年ぶりの優勝を目前で逃した。2位に終わった浦和の今シーズンについて、ミスターレッズが今の考えを語った。

優勝を逃しうなだれる浦和の選手たち 浦和にとって今回の失速劇は、2位との勝ち点差10から優勝を逃した2007年とは意味合いがやや異なる(優勝は鹿島)。2007年は、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)を戦いながらだったため、リーグ戦終盤は選手たちの疲労が蓄積していた(その年、浦和はACLを制覇)。

 それに対して、今シーズンの浦和はナビスコカップも天皇杯もすでに敗退しており、ACL出場もなく、日本代表に選出されているのはGKの西川周作だけ。コンディションを調整してリーグ戦に集中できる状況だった。それだけに、優勝できなかった今季の2位は本当に痛い。

 優勝を逃した最大の原因は、11月22日の第32節、ガンバ大阪とのホームでの直接対決に0—2で敗れたことだろう。勝ち点差5で迎えたこの試合で、浦和が勝利していれば優勝が決まり、引き分けでもガンバの自力優勝の芽を摘むことができた。それが、ここで優勝を決めようと前がかりになったことでカウンターを食らい、88分とアディショナルタイムに失点。

 結果論にはなるが、この試合、「ガンバ戦を含めた残り3試合で優勝を決めればいい」と考えることができていれば、展開は違ったものになっていたかもしれない。浦和の選手たちは、優勝を決めて早く楽になりたいという心理が働いてしまったのではないか。