ガンバ遠藤保仁が語るV2「2005年のチームと違う強さ」 (4ページ目)
J1に復帰して1年足らずで急成長を遂げたガンバ。最後は運も味方してくれたのか、最終節を前にして、足踏みを続けるレッズに代わってトップに立ち、最終戦ではヴォルティスの粘り強い守備に苦しめられて引き分けるも、レッズ、アントラーズが自滅して優勝が転がり込んできた。
「今日の試合は前半から間延びしていて、さらに(ヴォルティスに)あれだけ引かれてしまうと(点を取るのは)難しい。残り10分は焦りもあってパワープレイになってしまった。でも、結果的に負けなかったことが大きかった。苦しい時間帯でも、失点しないで我慢できるようになったのは、チームの成長を感じる」
優勝を決めた試合後、遠藤はそう言って顔を和ませた。そして、「優勝してビールかけをして、美味しいビールを飲みたい」という思いも実らせた。が、遠藤はどっぷりと喜びに浸ることなく、その視線は早くも先を見据えていた。
「今シーズンをきっかけにして、常に優勝争いができて、毎年必ずタイトルを獲れるチームにしていきたい」
2011年の柏レイソルに続いて、J1復帰初年度でリーグ優勝という快挙を成し遂げた。ただしガンバは、それだけにはとどまらない。なにしろナビスコカップと二冠である。そのうえ、天皇杯決勝(vsモンテディオ山形/12月13日)を控えて、2000年のアントラーズ以来となる、三冠の可能性も残している。
J2から昇格後、即三冠達成となれば、まさしく歴史的な“偉業”。それが実現できれば、遠藤が思い描く「強いガンバ」への、大きな一歩となる。
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