2014.05.12

ザックジャパンのボランチ、ベストな組み合わせは?

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 守備的な役割を担うボランチとして、長谷部の代わりとしては、山口が非常に良くなってきている。長谷部の状態次第では、彼を先発で使うという可能性もあるだろう。もうひとりの候補である青山は、遠藤のようにパスを出してゲームを組み立てることができる選手で、攻撃の質が非常に高い。ミドルレンジからシュートも打てる。

 細貝も含めた5人の序列については、長谷部のコンディション次第で、いろいろな考え方、選択肢が出てくる。ザッケローニ監督は最後まで迷うのではないか。長谷部はキャプテンとしての実績があるが、同時にコンディションのいい選手を使うべきとも考えるはずだ。

 ただ、私は長谷部が先発ボランチでいいと思う。ピッチの全体が見えているボランチの選手がチームの「へそ」にならなくてはいけないからだ。FWだった私が思うに、前線の選手は「なんで後ろが付いてこないんだ?」と思う傾向が強く、基本的には後ろの守備ラインのことまで見えていないことが多い。声をかけあってコミュニケーションをとり、前と後ろをつなぐこともボランチの役割のひとつ。例えば本田が言うことに対して、長谷部であればしっかりと答えられるなど、ボランチがチームのへそにならなくては、うまくゲームをコントロールできない。

 全体が見えているという意味では、キャプテンはGKでもいいのだが、前線の選手との距離が遠すぎる。やはりボランチ、あるいはCBの誰かがキャプテンとしてチームをまとめる存在になるほうがいい。そうなると、やはり長谷部が必要になる。

 もちろんピッチの中だけではなく、W杯期間中、ピッチの外でも、長谷部はいるだけでチームの雰囲気を変えられる影響力のある選手なので、欠かせない選手だと私は思う。

 また、ボランチふたりのバランス、関係性も重要だ。ふたりが横並びでDFラインに吸収されてしまったら前線は孤立するし、前に寄りすぎてしまったら後ろのスペースを相手に使われる。現代サッカーにおいて、ボランチのバランスとポジショニングは、セカンドボールを拾えるか拾えないかにも影響するので非常に重要になってくる。