ザックジャパンのボランチ、ベストな組み合わせは?

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 日本代表でポジション争いの激しいボランチ。遠藤保仁、長谷部誠、細貝萌、山口蛍、青山敏弘らが今まで起用されてきた。

 先日のニュージーランド戦(3月5日)で招集されたボランチは、遠藤、山口、細貝、青山。なかでも、細貝萌のパフォーマンスがよかった。プレーの判断に迷いがない。迷いがないというのは、判断が早いということ。しかも、いい選択ができている。つまりコンディションがいいということだ。動き出しが早いし、思い切りがいいので、相手に先んじることができる。

3月5日のニュージーランド戦は青山敏弘と山口蛍がボランチとして先発した3月5日のニュージーランド戦は青山敏弘と山口蛍がボランチとして先発した コンディションがいい選手は、いいプレーをするもの。つまり、所属チームで活躍している選手、うまくいっている選手は、代表でもいいプレーをする。たとえば、今季マインツで15ゴールを決めた岡崎慎司は、代表でもはつらつとしている。

 反対に調子の悪い選手は、思い切りがなく、プレーに迷いが出る。「ここで行こうかな......」と考えているようではもう遅い。「行く」と思ったらすぐにアクションを起こしていないと、先手を取ることができない。後手を踏むことになる。

 代表監督にとって、選手が自分の所属しているクラブで、いい状況、いいコンディションでいてくれることがベスト。所属クラブでいいプレーをしている選手はやはり文句なしにいい。そのコンディションの良さは代表でのプレーにも如実に表れる。

 ワールドカップは短期決戦だけに、コンディション勝負だと私は思っている。ザッケローニ監督もそこを見ていると思う。

 ブンデスリーガの最終節で復帰した長谷部誠については、ケガの回復具合や試合勘の問題もあるだろうし、そのほかのボランチ候補選手についても、やはり所属チームでどういう状況でプレーをしているかが気になるところだろう。

 最終的には、長谷部がいい状態でW杯に臨めるかどうかがポイントになる。多少コンディションの心配があったにしても、長谷部はキャプテンとしてチームの精神的な支柱。前回のワールドカップに出場している経験者としても必要な存在だ。そう考えるとやはり、長谷部、そして経験豊富な遠藤のスタメンの座は安泰ではないかと思う。

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