2014.03.28

再スタートした浦和へ「ミスター・レッズ」福田正博の願い

  • photo by Matsuoka Kenzaburou/AFLO

 少し時間が経過してしまったが、今回、浦和レッズが無観客試合という処分を受けた問題について、あらためて考えてみたいと思う。

観客が誰もいないスタジアムで行なわれた浦和対清水の一戦は1-1のドロー 今回、埼玉スタジアムでおこった問題(3月8日、浦和対鳥栖の試合で人種差別的な表現「JAPANESE ONLY」の横断幕が掲示された)をきっかけに、浦和はサポーターと選手、サポーターとクラブの関係性を考えるべきだろう。

 FIFAが取り組んでいる人種差別をなくす活動は世界中で行なわれている。昨年、欧州ではイタリアのラツィオのサポーターが人種差別チャントを行ない、不適切な横断幕を掲げたため、ラツィオはヨーロッパリーグで無観客試合の処分を受けた。

 今回、浦和もこの無観客試合という制裁を受けたわけだが、そのことで、結局、損失しか出なかった。サッカーのイメージダウンという意味でも二度と起こってはいけないことだ。

 まず何よりも、罰せられるのは浦和レッズというクラブだと思う。実は、浦和にとってこれは2度目となる制裁だ。1回目は2010年6月。仙台の選手に対して、浦和の一部サポーターが人種差別的な言葉を浴びせたことで制裁を受けたことがあった()。そのときは罰金(浦和にけん責と制裁金500万円、仙台にけん責と制裁金200万円)だったが、今回はそれよりも厳しい処分となったということだ。

※ベガルタ仙台のチームバスが出発した際に、浦和のサポーター2、3名がバスに向かって差別的発言を行なった。
Jリーグニュースリリースhttp://www.j-league.or.jp/release/000/00003531.html

 つまり、浦和というクラブには前科があった。1回目があったのに、それに対してクラブが神経を使っていなかったと見られても仕方がない。同じミスを犯しているということを認識しなくてはいけないし、運営側の姿勢が問われたともいえる。そこはしっかりと理解すべき。人種差別的な問題行為に対しての対応は、初めてのことではなかったということだ。

 浦和のサポーターは、欧州のクラブにもひけをとらない迫力のある応援をしてくれ、硬派なイメージがある。それが浦和のサポーターのよさのひとつだと思う。ただし、欧州のサポーターの過激な面まで見習う必要はない。