最大のヤマ場。優勝を目指す浦和が、因縁の相手・川崎との大一番へ

  • 小齋秀樹●取材・文 text by Kosai Hideki photo by Getty Images

 第31節を終え、浦和レッズは2位。勝ち点1差で首位・横浜F・マリノスを追っている。リーグ戦は残り3試合。浦和は首位との直接対決はない。ラスト3ゲームの対戦相手は川崎フロンターレ、サガン鳥栖、セレッソ大阪。

「目の前の一戦一戦に勝っていくしかない」

 それが、選手たちの最大公約数的な意見だ。

 その先に幸運が舞い降りることに、彼らは望みを託している。

31節終了時点、勝ち点58で2位の浦和。2006年以来7年ぶりのリーグ優勝を狙う31節終了時点、勝ち点58で2位の浦和。2006年以来7年ぶりのリーグ優勝を狙う 難敵揃いだが、まずは11月23日第32節で対戦する川崎を撃破すること。浦和にとってそれが最重要課題だ。

 今季、川崎とはリーグで1度、カップ戦で2度戦っている。

「私が浦和の監督に就任してから最も悪いゲームだった」

 ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が記者会見でそんな言葉を漏らしたのは、今季最初の対戦となった7月のJ1第16節。アウェイで中村憲剛、大久保嘉人、レナトという川崎攻撃陣に翻弄された末の4-0という完敗だった。試合後には、熱くなった一部サポーターと選手との間に剣呑な雰囲気が醸しだされるほどだった。

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