2013.08.13

ストライカー・柿谷曜一朗の最大の長所とは何か?

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 8月14日に宮城スタジアムで開催されるウルグアイ戦のメンバーに、東アジアカップで代表初招集だった選手たちも入った。そのうちのひとり、柿谷曜一朗は、続けて呼ばれてほしいと思っていたFWだ。

 なんと言っても、東アジアカップの勝負を分ける場面でゴールという結果を残したことは評価されるべき。もう一回代表でチャンスを与えられる権利を、彼は自分の力で勝ち取ったというべきで、韓国戦では2回のシュートチャンスしかなかったが、それを逃さず2ゴールを決めた。運を引き寄せる強さを感じさせる選手であり、監督はそういう選手を必要とするものだ。

東アジアカップで3得点を決めた柿谷曜一朗。ウルグアイ戦での活躍に注目が集まる 柿谷の良さは、決定力、ボールコントロール、足元のうまさ。とくにファーストコントロールが抜群にいい。

 そして、彼の最大の長所は、ゴール前での落ち着きだろう。それは非常に高い技術力があるからこそ。ファーストコントロールをミスしてボールが足元に入ったら、落ち着いてプレイできない。柿谷は狙った場所にトラップしてボールを置ける技術があるから、シュートも落ち着いて決めることができる。

 東アジアカップの韓国戦、カウンターから柿谷が決めた1点目のシーンも、シュートを打つ前に、実は柿谷は左右を見て、相手DFの位置を確認している。そういうことができるかできないかも、技術のひとつ。絶妙のトラップで周囲を確認できる時間をつくることができるので、情報が入ってくる。だから、ダイレクトなのか、ひとつトラップできるのかの判断ができる。正確な情報を集めることができるのもひとつの技術だ。

 抜け出してGKと1対1になると、GKしか見えない選手が多い。しかし柿谷は、スッと抜け出した後、GKを見る前に周りの状況を見て、それからGKと駆け引きをした。これが、もしいいところにボールをトラップできなかったら、周囲の状況を確認する時間はなかっただろう。つまり、いいところに止められたから振り返って状況を見て、時間をかけても大丈夫という判断をしてから、GKと駆け引きをしてゴールに流し込んだということだ。