2013.06.15

停滞感を打破できるか?
コンフェデでザックジャパンに期待すること

  • photo by Reuters/AFLO

 まず、相手を上回る絶対的な運動量をベースに、ドルトムントのように全員がハードワークをして、縦へのスプリントの回数をもっと多くしなくてはいけないだろう。また、縦へ速く正確なパスをつなぎ、直線的にゴールに向かう「ダイレクトプレイ」もこの先日本代表がチームとして意識していかなければ、強豪国と対等に渡り合うのは難しいと思う。

 もちろん、本田、香川、長友の左サイドは日本のストロングポイントであり、個の力で強豪の守備を崩すことができるレベルにあるといえる。ただし、ひとりで突破できないのであれば、ふたり、3人で崩す。ひとりで守りきれないのであれば、ボールのところに人数をかけて数的優位をつくる。相手を圧倒する豊富な運動量で勝負をすべきだろう。

 また、コンフェデに出場している強豪相手ではボールを支配されることが多くなり、守備をする時間がアジアでの戦いよりも明らかに長くなる。つまり自陣に押し込まれるということになるが、それは、見方を変えると敵陣にスペースがあるということでもある。そう考えたときに、そのスペースを有効活用するために、カウンター攻撃を狙うことを考えてもいいのではないかと思っている。

 これはカウンターだけをやれと言っているのではない。強豪と対戦するとき、たとえば、昨年10月のフランス戦のように自陣にずっと押し込まれてしまうことも十分に考えられるため、それを打開する手段をひとつ持っておくべきということだ。

 同時に、カウンターだけではダメで、ポゼッションもカウンターも、両方できなくてはいけない。ブラジル代表はカウンターを武器のひとつにしているが、ポゼッションして攻めきることもできることが、いい例だろう。

 そして、オーストラリア戦後に香川が言っていたように、W杯本大会までの1年で、選手ひとりひとりがどれだけ伸びていけるかが重要であることは言うまでもない。

 本田や長友は、W杯に出るだけでなく「優勝」という高い目標を口にしている。それは、世界トップレベルの欧州リーグでプレイして経験を積み、そこで日々戦っているから言えることであり、その目標に向かって成長していけるという手応えがあるのだと思う。その目標に一歩でも近づくためにも、今回のコンフェデレーションズカップで進化のきっかけをつかんでほしい。

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