Jリーグで活躍中。「今、日本代表で見たい」アタッカーは?

  • photo by FAR EAST PRESS/AFLO

 今季、ここまでのJリーグで、活躍しているアタッカーは誰か? 日本代表入りの可能性も含めて、福田正博氏が推している選手とは?

 今の日本代表で、前線での起点ということを考えた時に、強さ、パワフルさということでは、鳥栖の豊田陽平を招集したらどうかと思っている。高さと強さがあるハーフナー・マイク(フィテッセ)に近いタイプだが、ぜひ試してもらいたい存在だ。国際舞台で彼がどのぐらいやれるのか見てみたい。

 豊田はハーフナーと同じように、ポストプレイ、空中戦でのチャンスメイクといった仕事ができるし、体を張れるフィジカルの強さがある。オプションとして非常に魅力的だ。

 鳥栖での豊田は、確実に今季もチームを引っ張っている選手で、現在まで8ゴールで得点ランキングトップ(9節終了時点/以下同)。今シーズンこの調子でいけば20点以上をマークできるペースだ。

今季セレッソ大阪の攻撃を牽引している柿谷曜一朗今季セレッソ大阪の攻撃を牽引している柿谷曜一朗 FWが何のために相手のゴールマウスの一番近くにいるのかといえば、ゴールを奪うため。FWはゴールという結果を残すことが一番評価につながる。数字を残さなかったら絶対に評価されない。海外のクラブのスカウトも、確実に数字を見る。

 ほかに、ゴールランキング上位選手の中では、セレッソ大阪の柿谷曜一朗(6得点)が今年は格段に良くなっている印象だ。2011年まで徳島へレンタル移籍して経験を積み、ひとりの人間として成長したということもあると思う。ゴール前で非常に落ち着いており、ドリブルのキレはさらに鋭くなっている。

 柿谷は、ゴール前での技術の高さ、フィニッシュの精度に特筆すべきものがある。いろんなアイデアを実行できるだけの能力を持っている選手だ。ボールを持った時、何かやってくれそうな独特の雰囲気があり、常に前に進む勢いをつけてくれる。そういう選手はなかなかいないものだ。

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