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18戦無敗のJ1新記録。大宮が浦和戦で得た、もうひとつの勲章 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

「(中盤のプレスを)1回はがされて相手に持ち上がられたときでも、しっかりと11人で守ることができたのはよかった」と菊地。また、殊勲の決勝点を決めたFWズラタンも、「全員がハードワークしないと勝てないのがこのチーム」だと、全員でつかんだ勝利であることを強調した。

 この勝利で大宮は、昨季第24節(対浦和1−1)以来続く連続無敗記録を18試合に伸ばし、新記録を樹立。2009年に当時3連覇を成し遂げた鹿島が作り上げた17戦無敗の記録を塗り替えたわけだが、それでもベルデニック監督は謙虚な姿勢を崩さずに語る。

「記録のうえでは鹿島を超えたが、鹿島は何度も優勝しているクラブ。我々は鹿島のように大きいクラブではないし、何かを成し遂げたクラブでもない」

 だが、そんな言葉とは裏腹に、選手たちが見せた戦いぶりについては、「自分たちがいいプレイをしているということが、少しずつ信じられるようになったのではないか」と語り、彼らの成長ぶりには目を細める。そして、その手応えの大きさを物語るように、指揮官はこう付け加えた。

「この記録は、我々が鹿島のようなクラブになる、ひとつのキッカケになるのではないだろうか」

 大記録達成の記念すべき勝利は、同時に、またひとつ大宮が成長したことを証明する貴重な勝利となったのである。

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