2012.12.05

【Jリーグ】3バックを採用するチームが増えたのはなぜか?

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広島や浦和のほかに、湘南などJ2でも3バックのチームが増えているフォーメーション進化論 vol.31
 昨季のバルセロナや今年のユーロ2012でのイタリア代表、今季のインテルやユベントスやナポリ、日本代表のザッケローニ監督が3-4-3をテストするなど、世界の強豪国や強豪クラブでも3バックを採用するチームが増えてきた。

 Jリーグでも、今季優勝した広島、3位の浦和など、3バックを基本フォーメーションにするチームが出てきており、J2では昇格した湘南、大分などが3バックをとりいれている。

 それはなぜか? その理由のひとつには、主流である4バックのチームに対してギャップを作りたいということがあるのだと思う。

 先手を取るために、選手の配置や並びの違いで相手を混乱させ、4バックとは異なる攻撃方法を取る。ただし、こちらも向こうに対してギャップがあるので当然リスクは生じる。そのうえで、よりゴールを狙いやすい状況を生み出すため、また相手より優位に立つ可能性を増やすために3バックを採用するという考え方なのだと思う。

 メッシやロナウドのようなスーパーなアタッカーがいれば、同じ4バックにしてミラーゲーム(鏡合わせで同じ布陣)であってもいいかもしれない。その場合どこかで1対1を制して、数的優位ができる可能性が高くなりチャンスになる。ただし、そうした強力な選手がいないのであれば、コンビネーションや運動量で相手を上回って、組織で戦う方法を選ぶ。そのとき、相手とは違う3バックが生きてくるという考えがどのチームにもあるのではないか。

 同時に、「組織対組織」の攻撃が手詰まりになった時の武器をいくつ持っていられるかも重要になる。たとえば広島は、今シーズンも右サイドのミキッチのドリブル突破が武器のひとつになっていた。また、ミキッチがケガなどで出場できないときは、清水航平、石川大徳など、新しく若い選手が出てきて頑張っていた。