2012.03.31

個の力が融合。なでしこジャパンの武器は組織力だけではない

  • photo by Tomura Atsushi/AFLOSPORT

フォーメーション進化論 vol.14
4月1日、5日とキリンチャレンジカップでアメリカ、ブラジルと対戦するなでしこジャパン

 ロンドン五輪を目指すなでしこジャパンのスタイルは、後ろからしっかりパスをつなごうというサッカーだ。攻撃のときにパスを回すためには選手同士の距離感が重要で、パスをつなぐためには、よりコンパクトにして、いい距離感を保つ必要があり、すなわちそれはハードワークを求められることでもある。

 守備についても、前線からプレスをかけていくため、選手には運動量と連携が要求される。また、守備と攻撃は表裏一体で、守備時の距離感がよければ、攻撃に移行したときの距離感もよくなるため、守備でもコンパクトさをキープしなくてはいけない。それができれば、ボールを奪って攻撃に切り替えるときに長い距離を走らないですむという利点もある。

 このやり方は、かなりの運動量と質の高い動きが求められるため、コンディショニングが非常に重要になってくる。これは男子でも同じことだが、もしコンディションが悪かったら、女子のアメリカ代表のように大柄でフィジカルの強いチームが相手のときは、ごまかしがきかないからだ。

 基本のシステムは4-4-2。ポゼッションにこだわるなでしこジャパンの場合、2枚のボランチ、澤穂希と阪口夢穂⑥⑦のふたりがとくに重要になってくる。ザックジャパンが、先日のウズベキスタン戦で遠藤保仁と長谷部誠をおさえられてボールが回らなくなったことからもわかるように、このポジションの選手がボールを支配できなくてはいけない。