サッカー日本代表2030年ワールドカップのメンバーを予想 主力は変わるか? (3ページ目)
【現在の戦いを踏襲するメンバー】
西部謙司(サッカーライター)
この記事に関連する写真を見るFW/上田綺世(後藤啓介)
MF/佐藤龍之介(鈴木唯人)、久保建英(塩貝健人)
MF/中村敬斗、佐野航大、佐野海舟、堂安律(菅原由勢)
DF/鈴木淳之介(稲村隼翔)、伊藤洋輝、高井幸大
GK/鈴木彩艶
2026年W杯はラウンド32で敗退したが、強豪国を倒しうるチームとしてのベースは示せたと思う。次の目標は強豪国そのものになることだが、それはかなり遠い目標だ。
強豪を倒しうるなら、すべて倒せば理論上優勝は可能ではある。だが、1回優勝するだけでなく、その後も優勝候補としての実力を維持してこその強豪国なのだ。また、そうした強豪国でなければ優勝するのも難しいのが現実でもある。
フランスは1998年に開催国として初優勝したが、まだ強豪国と呼べるかどうか微妙だった。2年後の欧州選手権(ユーロ)に優勝し、2006年大会で準優勝、2018年大会で2度目の優勝を成し遂げて、自他ともに強豪国となった感がある。初優勝からおよそ20年かかっている。
スペインのように戦術的に唯一無二の存在として優勝すれば別だが、これは例外的なケースだ。
モロッコは国王の号令で組織改革、世界最高クラスのトレーニングセンターの建設、選手、指導者、スタッフの人材育成を行なったので、ここ20年ほどで強豪の一歩手前まで強化されたが、日本にそのスピード感はない。
日本が本物の強豪になるのはまだかなり先。それまでは現在の戦い方を踏襲して強豪国へ挑戦する立場を続けることになるだろう。
そうなると4年後にメンバーが一新される可能性は低い。2030年に30歳になる2000年以降生まれでは、鈴木彩艶、瀬古歩夢、鈴木淳之介、菅原由勢、佐野海舟、中村敬斗、鈴木唯人、久保建英、後藤啓介、塩貝健人がいる。30歳を少し超える伊藤洋輝、堂安律、上田綺世らもまだ力を維持しているかもしれない。今回は選外となった佐野航大、藤田譲瑠チマ、佐藤龍之介、高井幸大は主力として加わっているだろう。
さらに能力的には最高の三笘薫、冨安健洋は負傷の影響がなければ主力としてプレーできるかもしれない。選手寿命も延びているので、鎌田大地が健在の可能性もある。
ここまでの選手たちでメンバー編成をしてみる。
GK鈴木彩艶。DFは高井幸大、伊藤洋輝、鈴木淳之介。ウイングバックに中村敬斗、堂安律。ボランチは佐野海舟、佐野航大の兄弟。シャドーに久保建英、佐藤龍之介。1トップに上田綺世。リザーブの5人には菅原由勢、鈴木唯人、塩貝健人、後藤啓介に稲村隼翔を加えたい。
ただ、このメンバーでW杯に優勝できるとは思えないので、ここから若手がどれだけポジションを奪えるかがポイントになる。
著者プロフィール
中山 淳 (なかやま・あつし)
1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)
浅田真樹 (あさだ・まさき)
フリーライター。1967年生まれ、新潟県出身。サッカーのW杯取材は1994年アメリカ大会以来、2022年カタール大会で8回目。夏季五輪取材は1996年アトランタ大会以来、2020年東京大会で7回目。その他、育成年代の大会でも、U-20W杯は9大会、U-17W杯は8大会を取材している。現在、webスポルティーバをはじめとするウェブサイトの他、スポーツ総合誌、サッカー専門誌などに寄稿している。
西部謙司 (にしべ・けんじ)
1962年、東京生まれ。サッカー専門誌「ストライカー」の編集記者を経て2002年からフリーランスに。「戦術リストランテ」「Jリーグ新戦術レポート」などシリーズ化している著作のほか、「サッカー 止める蹴る解剖図鑑」(風間八宏著)などの構成も手掛ける。ジェフユナイテッド千葉を追った「犬の生活」、「Jリーグ戦術ラボ」のWEB連載を継続中。
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