サッカー日本代表はこの26人でトーナメントを戦えるのか コンディションが不確かなうえに多機能性が欠如 (3ページ目)
【選手の多機能性から目を背けてきた】
最近、頭角を現した若手であるにもかかわらず、非多機能的だ。今日的とは言い難いプレーをする。それが関係者の間で日本サッカーの課題として取り沙汰されないことも問題だ。
森保一監督もそのひとり。8年間、代表監督の椅子に座りながら、選手を所属クラブと異なるポジションで起用した試しはほとんどない。短期集中トーナメントにおける戦術的交代の重要性を理解していないと考えるほうが自然か。
長友、遠藤、板倉、冨安、鈴木唯人と、選ばれた26人のなかには、コンディションの不確かな選手も含まれている。26人は実際には23人分ぐらいである可能性がある。そのうえ多機能性の高い選手がいないとなれば、それは決勝トーナメントを勝ち抜く体力がないことを意味するも同然だ。優勝が聞いて呆れる。4試合が精一杯。これまでの代表と何ら変わらない。26人の顔ぶれを見て、「今回は違う。行けそうだ!」という高揚した気分にはまったくならないのである。
26人の顔ぶれを見て人数的に心配になるのが守備的MFだ。遠藤、田中、佐野。この3人に鎌田を加えても4人だ。一方、過剰に見えるのがCBだ。谷口、板倉、渡辺、冨安、伊藤、瀬古、鈴木と7人もいる(長友も復帰後の代表では左CBでしかプレーしていない)。3バックなので多少増えるのはやむを得ないとしても、バランス的に重すぎる。
森保監督の"色"をここに見る気がする。後ろで守る守備的サッカーを好む指導者であることが透けて見える。伊藤と鈴木は何とかウイングバックもこなせそうだが、あくまでも「何とか」だ。冨安も含めて4バックのSBのほうが適している。
板倉、冨安、伊藤は元MFでもある。なぜこれまで、その可能性を追求しようとしなかったのか。逆に遠藤は、所属のリバプールでは幾度もCBとしてプレーしている。最終メンバーから外れた守田英正にしても、川崎フロンターレでは右SBとしてプレーした経験がある。
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