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【サッカー日本代表】負傷者が続出する今、台頭が期待されるパリ五輪世代 急成長の可能性がある選手は? (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki

 ただ、このところの日本代表は、よもやの災禍に見舞われており、鎌田大地、南野拓実、久保といった主力に負傷者が相次いでいる。

 だからこそ、なお一層のパリ五輪世代の台頭が期待されているとも言える。

 昨夏ヨーロッパへ渡った高井幸大がドイツで復調気配を見せ始め、同じくドイツでは藤田が著しい成長を自身のパフォーマンスによって示している。

 また、パリ五輪で日本の中盤を支えた山本理仁は、持ち前の優れた技術に力強さを加え、ベルギーで明らかな進歩を見せており、今年5月にヨーロッパでのシーズンが終わったときに、彼らがどんな変化を遂げているかは、非常に楽しみだ。

 しかしながら、現在の日本代表において、ボランチから後ろのポジションは、かなりハイレベルな競争が繰り広げられている。今後、コンディションの問題が出てくる選手がいるかもしれないが、高井や藤田、山本にとっては狭き門というのが現状だ。

 その一方で、前述した負傷者は主に攻撃的なポジションに多く、それに代わる選手が必要とされている。

 加えて、攻撃的なポジションのほうがスポット的に選手を起用しやすく、守備的なポジションとの比較で言えば、大会直前であっても新戦力を加えやすいというメリットもある。

 まして日本がグループステージ突破にとどまらず、ベスト8以上を狙うのであれば、2002年日韓大会の稲本潤一、2010年南アフリカ大会の本田圭佑、2022年カタール大会の堂安律のようなラッキーボーイの台頭も不可欠。未知の可能性を秘めたアタッカーには、より大きな期待がかかる。

 そうなると楽しみなのは、平河悠、斉藤光毅、細谷真大、鈴木唯人、三戸舜介、北野颯太といった点を取れるポジションの選手になるのだろう。

 だが、未知の可能性という意味で言えば、むしろ面白いのはパリ五輪世代よりも、もうひとつ下のロサンゼルス五輪世代かもしれない。

 実際、昨年11月の親善試合のメンバーには、後藤啓介、佐藤龍之介が選ばれており、その他にも、ヨーロッパで着実にゴールという結果を残している塩貝健人もいる。

 確かに、東京五輪世代の層は厚い。

 2021年東京五輪で4位となった選手たちの多くが、すでに前回のワールドカップを経験し、現在も日本代表の主力を成している。その後に台頭してきた新興勢力、すなわち早川友基、渡辺剛、安藤智哉、小川航基、佐野海舟らにしてもまた、東京五輪世代なのである。

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