サッカー日本代表に過去の試合で見られなかった現象 スタッツは低調で遅攻ができなくなっている (3ページ目)
【後半もペースは握られていた】
明らかに流れが悪くなっていたなか、日本は後半開始から右WBに堂安律を起用。一方のボリビアも、16番を下げて14番(ロブソン・マテウス)を投入すると、ワンボランチとなった6番が戦況によって最終ラインに落ちて3バックを形成。日本の前からのプレスを回避する策を打つと同時に、インサイドハーフのレギュラーである14番の起用によって、反撃の姿勢を強めた。
「戦術面の調整を行なったことで、後半はよりこの試合の主役としてプレーすることができるようになったと思う」
ビジェガス監督が語ったように、その交代策が奏功し後半はボリビアのペースで展開。最大のポイントになっていたのは、適宜に最終ラインに落ちたり前に出たりといった動きを繰り返した6番のクレバーなプレーにあった。W杯南米予選では3バックの一角を担うこともあった守備的MFのラインコントロールは、手慣れたものだった。
それに惑わされたのが小川だ。1トップが明確にマークする相手を見失うようになり、日本の前からのプレスがハマらない状態が続くと、ボリビアはロングボールを使わずにパスをつないで日本陣内に前進。後半立ち上がり15分のボール支配率も64.4%にアップ(日本は35.6%)し、決定機はなかったにせよ、カウンターを含めてシュート4本(枠内3本)を立て続けに記録した。
そんな戦況を見て、森保監督は67分に前線3人を入れ替えて上田綺世、中村敬斗、町野修斗を投入すると、71分(町野)と78分(中村)に加点することに成功。戦況が大きく変わったわけではなかったが、後半のシュート4本のうち、2本をゴールに結びつけるなど、ボリビアとの個人能力の差を見せつけた格好となった。
勝敗という点ではこの3枚代えが決め手となったわけだが、その一方で、日本が盛り返したのは追加点を挙げた時間帯のみ。ラストスパートの時間帯で再びボリビアにペースを握られてしまったことは、反省点のひとつとして挙げられる。
今回の対戦相手は、1994年アメリカW杯以来の本大会出場を目指して大陸間プレーオフを戦うFIFAランキング76位のボリビアだ。W杯でベスト8以上の成績を目指す日本としては、ホームでの試合だったことも加味すれば、内容的には手放しで喜べるような試合ではなかったと見るのが妥当だろう。
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