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日テレ・東京ヴェルディベレーザの「若きエース」眞城美春 WEリーグでの躍動の理由は「遊び心」 (4ページ目)

  • 早草紀子●取材・構成 text&photo by Hayakusa Noriko

――今シーズンの目標について、眞城選手は「ふた桁ゴール」と言っていました。

眞城 あの......それは、自分としてはゴールとアシストを合わせてふた桁、というつもりだったんですが(笑)。でも、ゴールだけでふた桁、いきたいです!

――ベレーザは若い選手が多いですが、よく話をする選手は誰ですか。

眞城 同い年のミユ(松永未夢)です。けど今、(彼女は)ケガをして戦列を離れてしまっているので、モカさん(樋渡百花)といることが多いです。

 モカさんはFWですから(ピッチ上でも)そこへのタテパスを意識していて。実際、試合でも1回、いいパスが出たんですよ。だからこれからもっと、そういう関係を......え~と、なんて言うんでしたっけ、そういうの? 

――あうんの呼吸?

眞城 ちょっと違う(笑)! そういう感じの......。

――ホットライン?

眞城 それ! ホットラインを作りたい!

――今シーズン、ベレーザはWEリーグ、WEリーグカップ、皇后杯、AFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)の四冠を狙っています。ズバリ、それを達成するためのポイントとなるのは何ですか。

眞城 やっぱり浦和(三菱重工浦和レッズレディース)とINAC(神戸レオネッサ)に勝つこと。それぞれ、WEリーグではすでに1度負けてしまっているんですけど、AWCLを見据えてチームを作っていかなければいけないなかで、浦和とINACを圧倒したい、というのはあります。

 それには、チャンスを決めきる力は絶対に必要。ゲームのなかで押さえるべきポイント......ボールを失わなかったり、奪えたりっていう勝負強さも。それがないと、力のある相手には圧されちゃいますから。

 個人的には、試合のなかで「カウンターが来そう」「(ボールを)奪いたい」っていうところで、(相手に対して)もっと力強く行きたい。そういう意識は常にあって、以前よりも行けるようになってきている部分はあると思います。そこをさらに高めて、四冠、獲りに行きます!

(つづく)後編◆次世代のなでしこジャパンを担う眞城美春が描くビジョン>>

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2007年2月5日生まれ。東京都出身。日テレ・東京ヴェルディベレーザ所属のMF。大田クラブ、バディーSCを経て、中学1年生の時に日テレ・東京ヴェルディメニーナ入り。2024-2025シーズン、2種登録ながらWEリーグに出場。2025年2月、トップチームに昇格。チームのWEリーグ初優勝に貢献し、自身はベストヤングプレーヤー賞を受賞。各世代別の代表でも活躍し、2022年U-17女子ワールドカップ、2024年U-17女子ワールドカップに出場。

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