日テレ・東京ヴェルディベレーザの「若きエース」眞城美春 WEリーグでの躍動の理由は「遊び心」 (3ページ目)
中3の時って、メニーナが皇后杯でベスト4に入った年なんですけど、その年の夏の全国大会(日本クラブユース女子サッカー大会〈U-18〉)で早くに負けてしまって......。それ以降、皇后杯までの間が成長の期間になりました。
夏の大会で負けた時の失点に自分が絡んでいて、結構怒られましたから(苦笑)。おかげで、守備力も上がりました。あと、攻撃で(前への)推進力がついたのもこの時期だと思います。
――そうして積み上げてきたものを引っ提げてWEリーグへ。昨季の活躍もあって、今季は相手のケアが増していると感じますか。
眞城 自分はあまり、そういうのを感じていなくて......。でも、1年目は「楽しい!」っていう思いだけで、ミスしてもチャレンジしまくれる年だったんですけど、2年目はしっかり結果を出さないといけないと思っています。
昨年はポジティブなことは多くあって、それがあるから理想を高く持って「(自分は)どんどん上に行きたい!」と思っちゃうところもあったんですけど、2年目の今季は、チームを勝たせたい欲が出てきました。それを、自分が中心になってやっていきたいです。
――その思いの表れかもしれませんが、先ほどの"美春ゾーン"での難しい状態からのシュートでも、今シーズンはすごく落ちついているように感じます。
眞城 正直、点を決める時は何も考えていないんですよ。それでも、今までは結構(シュートを)外していたんですけど、今シーズンは落ちついて決めることができていて。自分でも何でなのか、ちょっとわかっていないんですが、決められる時は決まって"無"です(笑)。
――今季ここまでで、得るものがあった試合、いい課題をもらったなという試合などはありますか。
眞城 第6節のセレッソ大阪ヤンマーレディース戦。これまで、拮抗した試合では最後に決められて引き分けたり、負けたりする試合が多かったんですが、勝ちきることができました。
また(チームの)課題として、ブロックを引かれた相手に対してどうするか、というのがあるんですけど、その試合ではハーフタイム中に選手たちで話し合って、ちょっと(いい形に攻撃を)変えることができたんです。
――そういう状況下にあって、眞城選手は意見を出せるタイプですか。
眞城 意見があれば、言うタイプですね。この試合の時も、自分たち2列目の選手がもっと(前に)抜けたほうがいいんじゃないかって思って、それを伝えました。それで(後半は)自分がアクションを起こしたことで、いいリズムが生まれたんじゃないかなと思っています。
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