【サッカー日本代表】CB喜多壱也はレアル・ソシエダ期待の原石 U-20ワールドカップで「優勝したい」 (2ページ目)
【京都ではリーグ戦出場なし】
身長189cmの大型CBである喜多は、空中戦はもちろんのこと、フィードをはじめ攻撃への関与も得意とする。だが、ここまでの3試合では「発揮できていない」と反省点を抱えている。守備としては3試合クリーンシートを続けているものの、自分のストロングポイントを発揮できていないもどかしさが、喜多には残っている。
「ロングフィードを今大会まだ1本も通せてないので。自分の得意なところを、絶対に通さなあかんところで通せてないのは、自分の課題かなと」
思い当たる理由はこうだ。
「たとえ守備的に引かれても(縦パスを)入れられるところだったり、通せるところもあった。原因は自分の意識かなと思います。行けるところを(市原)吏音や(小杉)啓太やゼキ(大関友翔)に渡してしまって。もっと(攻撃に)参加していかないと、この先のトーナメントは厳しい」
自分の攻撃参加が決勝トーナメントを勝ち抜くひとつのカギになれば、と思っている。
喜多はこの夏、スペインのレアル・ソシエダBに移籍した。レアル・ソシエダといえば久保建英が所属するクラブ。そのBチームで、今大会に合流する直前の2試合は先発出場を果たした。もちろんスタメン定着はこれからではあるものの、さっそく高い評価を得ている。
移籍話は今年3月、U-20アジアカップが終わった頃からあったという。喜多自身は当初、この移籍話をあまり信じられなかったそうだ。
「ホンマは『少し気にかけてる』くらいな感じ、けっこうある話じゃないですか。なので、信じられなくて。ちゃんと決まったのは7月なんですけど、嘘やと思った。信じてなかった部分があったんで『ホンマなん?』みたいな」
正式なオファーを前に、喜多は戸惑ったという。
「行けるチャンスがあるなら行くべきやと思ってたんですけど、いざそうなると、すごく迷った部分があった。京都で試合に出てなかったんで、京都で出たいっていう気持ちもあったし。京都の選手にすごく憧れてたので、先輩に相談したり、親に相談したりして......。背中を押してもらった部分はありました」
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