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サッカー日本代表がメキシコ相手にドロー 収穫はあったが、強豪相手に「いい試合だった」で満足する時代は終わった (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada masaki

「勝ちにいっていたし、得点を取りにいく姿勢は見せられたと思う。でも、そのなかでやるべきことと、どんどん自分が前に行くところは、バランスを見てやらないといけない。自分のところでセカンドボールを拾えれば、もう少し前向きな攻撃ができたんじゃないかなと思う」(佐野)

 もちろん、そこでは個人のパフォーマンスばかりを責められない。交代カードがうまく活用されなかったことも含め、森保一監督の狙いが有効に作用しなかった結果である。

 アジア予選がすべて終わり、これからはワールドカップ本番をより強く意識した準備に入っていかなければならないはず。ところが、そのスタートとなる試合が、なんとも煮えきらない内容に終わった印象は拭えない。

 それは誰より、ワールドカップ優勝を目標に掲げる選手たちが一番よくわかっているのではないだろうか。

 強豪相手に「いい試合だった」で満足する時代は終わったのだ、と。

 確かに収穫はあった。

 だが、それ以上に物足りなさが強く残る試合だった。

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