【サッカー日本代表】町野修斗「フィニッシュには自信がある」 ブンデスリーガ11得点の実力をインドネシア戦で見たい (2ページ目)
【その名をドイツ中に知らしめた】
町野が日本代表で求められるのは、ひたすらゴール前での仕事だ。これが、所属するホルシュタイン・キールであれば、少し事情は違う。仮に1トップに配置されたとしても、攻撃参加の組み立てに加わることもあれば、少し下がって動くこともある。
もっとも、キールでの町野はフォワードだけでなく、トップ下、時にウイングも経験してきた。代表で求められることとは違うが、今回はその多彩さを発揮する場ではないとも考えている。
「(自分はさまざまなプレーができるが、それを)出す必要がないくらい、代表には周りにすばらしい選手が揃っている。相手次第ですけど、押し込む展開が多いなかで最後のフィニッシュのところだけを求められていると思う」
ただ、町野が所属するキールで培ったのは、ポジション的な多彩さだけではない。なんといっても得点力だ。クラブ史上初めてブンデスリーガで戦ったものの、結果は17位に沈み、あっけなく2部への自動降格が決まった。ただ、キールはリーグワースト1位の80失点を記録したが、得点力(リーグ11位タイ)は降格するような数字ではなかった。
そんな攻撃力の高いチームで、町野はブンデスリーガ初年度ながら11得点3アシストでチーム内得点王に輝いた。11得点はリーグ全体を見ても13位タイ。その名をドイツ中に知らしめたのは間違いなく、チームは降格したものの、町野には移籍の噂が絶えない。おそらく今夏に1部チームへの加入が発表されるだろう。
「今年1年やってきたことが、代表でも出ると思っている。最後のペナルティ内でのフィニッシュには自信がありますので、しっかり試合で決めたいなと思います」
そう話す町野の声は力強い。
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