大谷翔平フィーバーの陰に隠れて...サッカー日本代表の8大会連続ワールドカップ出場決定が目前なのにワクワクしないわけ
日本代表のワールドカップ出場が決まるまで、カウントダウンは残りわずか。まもなく(3月20日、25日)アジア最終予選2試合が埼玉スタジアムで行なわれるが、そこでゼロまで数え終わる可能性は、限りなく100%に近い。
8大会連続となる、ワールドカップへの出場権獲得である。
まもなく8大会連続のワールドカップ出場切符を手にするであろう日本代表 photo by Sueishi Naoyoshiこの記事に関連する写真を見る だが、そんな節目のタイミングを目前に控えた現在、日本代表が置かれた状況をどれだけの人が知っているのだろうか。日本代表に対する世間の注目度は、お世辞にも高いとは言い難く、要するに、盛り上がっていないのだ。
幸か不幸か、ほぼ時を同じくして日本で行なわれるMLB開幕戦、ドジャースvsカブスの試合と比べてみれば、明らかだ。
観戦チケットをめぐっては空前の争奪戦が繰り広げられ、転売価格はうなぎ登り。大谷翔平をはじめとする出場選手の動向は、まさに一挙手一投足が連日各メディアで報じられている。
ひとたびワールドカップ最終予選に目を向けてしまうと、あまりの落差に寂しさを覚えてしまうほどだ。
もちろん、仕方がない側面があることも確かだ。
冒頭に記したとおり、日本代表のワールドカップ出場は、今回も決まれば8大会連続。かつては夢の舞台だった大会も、すでに30年近くにわたって出続けてしまえば、そこに特別な感情が生まれないのも無理はない。
ワールドカップに出場するのは当たり前。本当に注目すべきは、出場した先にどんな成績を残せるのか。出場できるか否かにドキドキしている人は、もはやほとんど存在しないと言っても言い過ぎではないだろう。
ましてワールドカップ本大会出場国が32から48へと増加(アジア枠だけを見ればほぼ倍増)したとあっては、しらけた空気さえ漂う。アウェーゲームに関しては、地上波、BSを問わず、テレビ放送すらされていない現状が、それを示している。
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